いぶき堂薬局

主に読んだ小説の私的な感想をつらつら綴るブログ

11/1 戸村飯店青春100連発

このブログは今日開始なので、今日から読んだ小説本の感想を書いていこうと思う。

日記などは苦手で、三日坊主になってしまうけれど、本を読むのは好きなので記録的な考えで作ってみた。本は毎日読めるわけではないし、一日で読み終わるわけでもないので(それは主観で一日にたくさんの本を読む人もいるだろうが)、これくらいは続けていきたいと思っている。


■戸村飯店青春100連発(著:瀬尾 まいこ)


この作家さんは学生のころから読んでいて、おそらくこれからもずっと読み続けたい作家さんのひとり。

登場人物がクセがあるけど、優しくて温かくて全員好きになってしまう。

本作の中で、MVPは個人的な感想として北島くん。よく出来た子だった。

この作家さんには、飄々とした性格というか、何でも器用にこなす人物が出てくるのだが、今作では主人公のひとりである戸村家の長男ヘイスケがそれに当てはまるように感じた。さっぱりしていて、優しくて良いキャラクターだった。また、そのヘイスケと仲があまり良くないコウスケも何事にも真っ直ぐでこれまた良いキャラクターで、そんな二人が兄弟の物語なのだから、面白いに決まってる。

いい意味でも悪い意味でも、悪いキャラクターが出ない小説なので安心して読める。何気に兄弟の掛け合いが楽しい。

いきなり東京にやって来た弟を責めるわけでもなく歓迎することもなく普通に受け入れて、世話を焼いて。弟もそれを受け入れる。

終始、にやにやしてしまうような小説でした。